「神の子」山本”KID”徳郁さんが9月18日に死去しました。41歳という、あまりにも早すぎる死でありました。

まだ3週間前、8月26日に自身のインスタグラムで闘病生活を発表されたばかり。ショックが隠しきれません…。


163㎝、格闘家としては決して大きくない身体でありながらも闘志を誰より湧き上がらせて戦う姿に心打たれた人は少なくありません。

アメリカへのレスリング修行、総合格闘技への転向、K-1参戦、2度の結婚、そして闘病生活-。「神の子」としての人生を振り返っていきます。

「神の子」の由来とは?

「大学時代に俺の小柄な身体を見たレスリング部の先輩から『まるで子供みたいだから、KIDだ。』と言われた」

と、キッドさん自身が語っていたそうですが、

父親は自分の中では神。だから俺は神の子(KID)。格闘の神様の子供。」

とも語っています。


キッドさんの父である山本郁榮(いくえい)さんは、1972年にレスリング日本代表としてミュンヘンオリンピックに出場しています。

同じレスリングの道を志したキッドさんにとって父の郁榮さんとは「父」であるのと同時に「神」とまで呼ぶ程偉大な存在だったのでしょう。

我々には計り知れない「尊敬」や「感謝」の念があった事が伺えます!

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壮絶な格闘技人生

幼い頃から父・郁榮さんの影響でレスリングを始めたキッドさん。

キッドさんだけでなく姉の美憂さん・妹の聖子さんもレスリングの道を歩み、2人とも世界選手権を制覇しているまさに「レスリング一家」なのは有名ですね。それはそれは英才教育だったであろう事が伺えます!

そして高校生の時には単身アメリカへレスリング修行。アリゾナ州の大会に3度優勝しているそうで、すでにこの時からただ者ではない経歴になっています!ちなみに当時、59㎏の身体で125㎏のベンチプレスを上げる程、すでに鍛え上げられた身体だったそうです…!

帰国後は大学へ進学。その後も数々の成績を残しましたが、惜しくもシドニーオリンピックの日本代表に落選。そして同じ頃、姉である美憂さんをきっかけに総合格闘技へと転向。

2001年に修斗でプロデビュー、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで世界ライト級ランク2位の成績を残しました。

レフェリーに止められてもなお舌を出し相手を殴り続けたり(この時は120日間のライセンス停止処分!)

闘争心むき出しのファイトスタイルはこの頃から多くの格闘技ファンの心を掴みました!

2004年にはK-1参戦、翌年には須藤元気さんなども加入した総合格闘技団体「HERO’S」の旗揚げにも一役買うなど、日本格闘技業界を大いに盛り上げてくれました。

2006年には2年後の2008年に控える北京オリンピック出場を目指す為にレスリングに復帰。

しかしこの頃以降から晩年まで、幾度となくケガや故障に悩まされるようにもなります。

そして2016年の大晦日、TBSのイベントで魔裟斗選手との試合がキッド選手にとって最後の試合となってしまいました。

魔裟斗選手・勝田哲夫選手・宮田和幸選手などとの名試合も数知れず。

まさしくこの時代の格闘業界を支え、作った人物の1人と言えますね!

結婚・その他のエピソード

2004年にモデルのMALIAさんと結婚。2005年に男の子、2006年には女の子を授かりますが2009年に離婚。親権はMALIAさん。2014年には一般の方と再婚し、こちらの方とも2女を授かっています。

またリングの外での活動も精力的で、スポーツジム「YSA」(ヤマモトスポーツアカデミー)、総合格闘技ジム「KRAZY BEE」を造ったり、

自身のブランドやカレー屋をプロデュースし立ち上げています。

ヘアスタイルの雑誌「smart HEAD」では『ボウズヘアの似合う有名人1位』に輝いた事も。若い女性からもそのルックスやファイトスタイルは人気を博していましたね!

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激痩せの闘病生活

亡くなる3週間前、自身のインスタグラムで闘病生活を発表されたキッドさん。

しかし本人や事務所などからの公式な発表はほぼ無く、様々な憶測が飛び交っていました。

姉・山本美憂さんのRIZINの試合などの公の場に姿を現さない事や、歩く事もままならずに車椅子での生活、かつての引き締まった姿とは見違えるような痩せた写真、すでに深刻な状況なのでは…などなど。週刊誌の報道によると、どうやら消化器系の癌であるとの事も噂されています。

画像引用:https://smart-flash.jp/showbiz/48326?sp

「人目につかないよう」などの憶測までありましたが、グアムでの闘病生活を送っていたそうです。

癌との闘病において「抗がん剤治療」が思い浮かぶ方も多いと思います。

そして抗がん剤の副作用も様々ですが、その中には「脱毛」も1つの副作用として含まれているのは有名ではないでしょうか。

車椅子に乗るキッドさんの写真からはもみあげ、ヒゲもしっかりと確認できる事から抗がん剤治療は受けていなかった、もしくはかなり前にすでに受けていたのかも知れません。

いずれにせよ、私達の伺い知れないところで癌と戦い続けていたのでしょう…!

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まとめ

多くの格闘技ファンから愛され、常に戦い続けてきた男「山本”KID”徳郁」。

私も1ファンとして、亡くなった事が未だに信じられませんし、本当に残念でなりません。

彼が残した多くの記憶はいつまでも消える事無くファンの心に残る事でしょう。

今まで本当にありがとう、神の子KID!